乳母車



乳母車(1956)
監督:田坂具隆
製作:高木雅行
脚本:沢村勉
原作:石坂洋次郎
撮影:伊佐山三郎
音楽:斎藤一郎
美術:木村威夫
録音:八木多木之助
照明:高橋勇

出演:芦川いづみ/石原裕次郎/新珠三千代/山根寿子/宇野重吉/中原早苗




鎌倉駅



鎌倉駅から終電に乗ろうとする母(山根寿子)にすがる娘芦川いづみ)。
「宮代牛肉店」という看板が見えます。
コロッケでお馴染みの長谷の「宮代牛肉店さんでしょうか。
映画館テアトル鎌倉のネオンも見えます。
西口御成商店街入り口の現在マンションになっている場所ですね。
驚くべきことにこの一連のシーンはロケとセット(とスクリーンプロセス)との組み合わせで出来ているということ。
あたりまえですがCGはありません。

鎌倉駅のシーンについての考察は「Songs for 4 Seasons」さんのブログに詳しく書かれていて、なるほどとうなづきます。
鎌倉駅東口には昔、今とは違う位置にも改札があったのでしょうか。

http://songsf4s.exblog.jp/12217466/




照明二題

照明が印象的な二つのシーンがあります。


鎌倉駅で母が終電に乗ったあと、改札に向かうと娘と父親(宇野重吉)
ふっと駅の照明が消える。

ロングショットの二人がシルエットになる。



夕暮れ時、みんな押し黙っている。
長い沈黙のうちに窓の外が次第に暗くなる。
石原裕次郎がおもむろに立ち上がって裸電球のスイッチをいれる。
薄暗い室内が少し明るくなる。

いずれのシーンも美術、照明、カメラが相当な仕事をしています。
日本映画の黄金期の高い水準にあらためて感心します。
もう一度敬意を込めて記しておきます。
撮影:伊佐山三郎 
美術:木村威夫


由比ガ浜パレード

ほんの短い時間ですが大規模なパレードの様子が写ってます。
今はないアーチには「由比ケ浜銀座」と書かれています。「藤屋」「浜田屋」という看板も。
盛大なパレードだったんですね。



宇野重吉の家の窓から見える海岸線は材木座より西から見える風景ですね。



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